「佐間ケ岳」は決して高い山ではないがその姿は秀麗といっていいのではないか。その尾根が実に美しい。その尾根にはかつて「生活の道」であった「尾岩越」があった。今でもその峠には「堀切」が残る。佐伯地方の山々は低山ではあるがその尾根は自然がつくった逍遥路然としている。そこには生活の痕跡も残る。だから「山に登る」から「山を歩く」に意識を変えると風景もまた違って見えてくる。

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