南海部に天空路を拓く会
 

 佐伯地方は山が蝟集している。山は海に達しリアス式海岸を造形する。人々はその山間や入江に隔絶されて生きて来た。自ずと外界とは峠越えするか尾根道を辿り行き来するしかなかった。今はその殆どが利用される事なく元の自然に戻りつつある。天空路を拓くとはかつての祖先達のその生活の道を辿ることでもある。それは必ずやふるさとの豊かな自然を再発見し、そこに息づく歴史や文化を発掘し継承する道に繋がるはずである。そうであらねばならない。


南海部に天空路を拓く会」とは

 佐伯地方に周回遊歩道を整備し、山と渓谷と海の多様な自然環境の保護意識を高め、また、そこに遊び楽しむことを通じて人々に心身の健全な発達や回復の機会を提供し、加え、街や里山に息づく歴史文化や民俗を学び、あるいは発掘し、その継承を目指すことで、地域の豊かな未来の実現に貢献することを目的とする会である。

 これに賛同する会員の参加と活動資金の目処がつくことを条件に正式な会の発足を目指している。今は未だ有志(発起人)による夢語りの段階に過ぎない。広く意見を募り具体的な活動に繋げる為にこれを公開することにした。是非とも多様なご意見を寄せて頂ければ幸いである。地域の方々の知恵と力が結集出来ないとすれば、掲げる旗は降ろすのが正しいということであろう。

 夢を語れないところに未来を創造する力は生まれない、有志一同の胸の内にある熱い思いである。

「会の取り組むべきテーマ」とは

 佐伯地方のハンディとなってきた「僻地性の克服」(魅力に変える)であり、その「投資価値への転換」(投資を呼び込む)である。


「本匠振興組」とは

 オリンピックにおけるギリシャの立ち位置のようなものである。

 その取り組みの”点”となるべき位置付けが「本匠振興組」であり、”線”が「南海部に天空路を拓く会」であり、そこに盛り込まれるであろうコンテンツ(事業やプロジェクト)が”面”と言うことになろうか。


 発起人である我々本匠出身者にとって”点”無くしてはこの行動は起こせなかった。そこが常にエネルギーを与え続けてくれ思索を深めさせてくれる原点であったから。そして"線"なくしては地域の知恵と力を結集することは不可能だから、"面"なくしては世間の耳目を集め究極の目標を達成することは不可能だから。

Saiki Sky Trails 南海部に天空路を拓く

次世代の子供たちに見せたいものがある

日本でも稀有な民俗遺産の黄金ルートを発見

夢はto be continued....

Photo 星野憲一